Geminiと目指す将棋ウォーズ初段:第2回 棒銀対策と囲いの学習


はじめに

本シリーズについて

本シリーズは、将棋完全未経験の筆者が、GoogleのAI「Gemini」のカスタム機能(Gems)を使って自分専用の AI将棋コーチ「Gem師匠」 を作り出し、二人三脚で将棋ウォーズ初段を目指す実験的プロジェクトの記録です。 対局の振り返りやAIからの厳しい(たまに優しい)アドバイス、そしてそこから学んだことを毎回記録していきます。

筆者のステータスとプレイ環境

初めてこの記事を読んでくださる方に向けて、まずは本シリーズの前提となる筆者の現在のステータスとプレイ環境をご紹介します。

  • プレイ中のアプリ: 将棋ウォーズ
  • 対局ルール: 10分切れ負け
  • 現在の級位: 27級(将棋歴約1ヶ月)
  • 目標: 1年後(2027年6月)までに初段!

前回の振り返りと今回の課題

前回の記事では、Google GeminiのGemという機能を使い、自分専用の将棋コーチ「Gem師匠」を作成して初めての対局分析をしてもらいました。 前回の記事:Geminiと目指す将棋ウォーズ初段:第1回 挑戦開始

その際、Gem師匠からは以下のアドバイスをいただいていました。

  • 1手詰の詰将棋を1日5問解くこと 優先度:高
  • 囲いの手順を覚えること 優先度:中
  • 駒の価値を復習すること 優先度:低

そこで、まずは優先度「高」の1手詰を解いて実力を上げようと対局に臨んでいたのですが……。


終盤で時間が足りない!足りない!足りなすぎるぞ! 「10分切れ負け」のルールにおいて、1手詰を1秒で解かないと無理なレベルで終盤に時間が残っていません...。これはまずい...。


Gem師匠に相談してみた

序盤の長考問題をGem師匠に相談したところ、 「囲いを知らないから毎回長考しているんじゃ!バカモノ!」 と一喝されました。
将棋には「囲い」という、王様を守るための陣形(フォーメーション)のパターンがいくつもあります。 囲いを知らないと「次どこに動かそうかな…」と毎回考えることになり、貴重な時間を消費してしまいます。しかし、囲いの手順を一つでも覚えていれば、序盤は迷うことなくスラスラと駒を動かせるようになり、結果的に終盤に時間を残すことができるのです。 まさに今の私にぴったりの特効薬ですね!


囲いを覚えたい

Gem師匠のアドバイスの通り、囲いを覚えて序盤の時間を圧縮し、終盤に時間を残せるようになりたい!! というわけで、囲いについて学んでいきます。


どんな囲いがある?

囲いには大きく分けて、飛車を定位置(右側)に置いたまま戦う「居飛車」向けの囲いと、飛車を左側に移動させて戦う「振り飛車」向けの囲いがあります。 代表的で有名な囲いをいくつか調べてみました。

【居飛車向けの囲い】
  • 矢倉(やぐら)囲い
    • 特徴: 居飛車の王道とも言える囲い。金と銀を使って前からの攻撃に対して非常に高い防御力を誇ります。
    • 弱点: 組むのに手数がかかる(時間がかかる)ことと、横からの攻撃には少し弱いです。
  • 雁木(がんぎ)囲い
    • 特徴: 矢倉に似ていますが、矢倉よりも少ない手数で素早く組めるのが特徴。バランスが良く、最近のプロやAI将棋でも大流行しているそうです。
【振り飛車向けの囲い】
  • 美濃(みの)囲い
    • 特徴: 振り飛車の定番。なんと言っても「組むのが圧倒的に早い」のが特徴で、横からの攻撃に対して非常に硬いです。
    • 弱点: 上からの攻撃(特に王様の頭上)には弱点があります。
  • 穴熊(あなぐま)囲い
    • 特徴: 王様を盤面の端っこにすっぽりと隠してしまう、将棋界で最も硬い最強の囲い。居飛車でも振り飛車でも使われます。
    • 弱点: 完成するまでに途方もない手数がかかり、組んでいる途中に攻められると隙だらけになります。

このように、囲いにはそれぞれ一長一短があり、自分が「どう戦いたいか(飛車をどこに置くか)」とセットで選ぶ必要があります。


覚える囲いの選定

最近の対局を振り返ると、相手が「棒銀」で攻めてくることが非常に多く、毎回それにボコボコにされていました。 (※棒銀とは:銀をスルスルと前に進めてきて、飛車とセットでこちらの陣地を突破する戦法です)


Gem師匠に聞いてみた

そこでGem師匠に、**「棒銀に強くて、初心者でも覚えやすい囲いはありますか?」**と聞いてみました。

🤖 【Gem師匠からのアドバイス】

なるほど、初心者の壁である「棒銀」に苦しんでおるようだな。 一直線に攻めてくる相手にオススメなのは「四間飛車(しけんびしゃ)」という戦法と、セットで使われる「美濃囲い(みのがこい)」じゃ!

相手の棒銀は、先手であるお前から見て「左側(角の頭)」を強烈に狙ってくる。それならば、自分の飛車を左側に移動させて守りを固め(四間飛車)、王様を右側の安全地帯に逃がしてしまえばよいのだ!

美濃囲いは手順がシンプルで完成が早く、27級のお前でもすぐに覚えられる。王様が相手の猛攻から遠く離れるため、初心者にとって最高の防御陣形となるぞ。1年で初段へ駆け上がるための最強の盾として、まずはこの形を一つマスターするのじゃ!

なるほど、まずは飛車を左に動かして(四間飛車)、王様を安全な右側に逃す(美濃囲い)というセットが棒銀対策に有効なんですね。 前回の「優先度:中」課題で『囲いの基本手順を1つだけ覚えること』と言われていましたが、ここでついに私が最初にマスターすべき囲いが決まりました。

ということで、今回は師匠の教えに従い、 「美濃囲い(+四間飛車)」 の手順を覚えることに決定しました!

美濃囲いの手順を学ぶ

以下のサイトがわかりやすかったので、こちらを参考に学んでいきます。 参考:将棋のルール - 美濃囲い

具体的な手順は非常にシンプルで、以下のステップで進めていきます。

  1. 飛車を振る 振り飛車用の戦法なので、まずは飛車を移動させます。今回は「四間飛車」なので左から4番目に動かします。
  2. 王様を移動させる 囲いのポイント(安全地帯)まで、王様を移動させます。
  3. 銀を上がって「片美濃囲い」を作る 王様の横に銀を配置します。実はこの状態でも「片美濃囲い」という簡易版の囲いとして成立するそうです。
  4. 金を上がって「美濃囲い」の完成! さらに金を引き寄せてガードを固めることで、本命の「美濃囲い」が完成します。
  5. 【重要】王様の逃げ道を確保する 最後に端の歩を1つ前に進めておきます。この「逃げ道」を作っておくかどうかが、終盤戦の生死を大きく分けるポイントになるそうです。
組んでいる途中に攻撃を受ける隙も少なく、初心者の私でも迷わずスラスラと組めそうな手順でした。 なにより 「決まった手順(たったの7手)を覚えるだけで序盤がクリアできる」 というのが、今の時間切れ問題に直結する最高のソリューションですね!

まとめと次回に向けて

今回は、時間切れで負けてしまうという初心者にありがちな悩みを解決するため、Gem師匠のアドバイスのもと「美濃囲い(+四間飛車)」という強力な盾の作り方を学びました。

「次どこに動かそうかな…」と迷う時間が減るだけでなく、憎き「棒銀」の猛攻からも王様を遠ざけることができる最高のソリューションです。 これで序盤の時間消費を大幅に抑えつつ、安全な陣形で戦うことができるはず…!

次回の記事では、この美濃囲いを実戦で繰り返し練習し、本当に終盤に時間が残るようになったのか(そして勝率にどう影響したのか!?)をご報告したいと思います。

引き続き、Gem師匠との二人三脚で初段(まずは20級!)を目指して頑張ります!